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オーベルカンフゆかりの布二点のご紹介です。


奈良では、ようやく梅雨らしい雨の日曜日。

ジュイ工場創業者オーベルカンフにとって、大切であったであろう

生地の復刻版二点も新入荷しました。

一点目は、『工場の仕事』Les Travaux de la Manufacture。

1783年オーベルカンフの工場が、ルイ16世により「王立」の称号を授けられたことを

記念して、オーベルカンフが一流の画家であったジョン=バティスト・ユエに

初めて下絵を依頼して作られた生地です。

以降、ユエが亡くなるまで、オーベルカンフとユエの黄金コンビは、

絵画のように美しい人物柄のジュイを多数生み出すことになります。

このジュイ工場にとって記念すべき生地を、オーベルカンフの直系の子孫が

トップを務めるCASAL社が、家族に遺された下絵から復刻した中の一点です。

上の写真右下では、職人が木づちを持って、植物柄の木版プリント作業をしています。

下の写真右上では、銅版によるプリント作業中。プリントされた布が

次々と折りたたまれている様子がうかがえます。

下の写真上部には、息子を連れたオーベルカンフに挨拶をする職人たち。

その横では、ユエが下絵を描いている、または、彫り師にデザインを指示するユエの

様子が描かれています。

上の写真右下では、野原にプリントを終えた布を広げている職人たち、

その向こうの建物の上部からも、布が干されています。

1873年頃のジュイ工場の様子がいきいきと描かれていて、

職人たちの服装、工具、工場の施設、ジュイの町の景色、、、

ノスタルジックなジュイらしい雰囲気と歴史資料としての面白さを併せ持つ

素敵な生地です。

柄の大きさは中くらい。

生地質は中厚よりやや薄手です。

赤の色が写真ではうまく写りませんでしたが、オフホワイトの地に、

ブルゴーニュワインのような、やや青みを帯びた赤の柄です。

アップで撮影しても、水彩画のように繊細でみずみずしいプリントには、

先日5月東京でのセミナーで直接ご覧になられた参加のみなさまも

一様に驚かれていました。

以上が『工場の仕事』ルージュ。

お色違いでブルーもあります。

こちらも、写真では、実際のお色通りにはなかなか写らず、

地の色は、もう少し温かいオフホワイト、柄の色は、もう少し明るめのブルーです。

どちらのお色も、そのまま額に入れて飾って、版画のように楽しみたくなる美しさです。

私も、まずはペルメルに仕立ててみたいな、と思っています。

生地幅は150cm。柄のリピートは、横130cm、縦90cm。

数量1で、カットにより異なりますが、作業の様子が2~4つ楽しめます。

(作業シーンが少ないカットには、風景が入ります。)

数量4で、すべての柄を楽しめます。

そして、もう一点、オーベルカンフにゆかりの生地『花と鳥』も入荷しました。

こちらは、当時は木版プリントによる植物柄生地で、

オーベルカンフ夫妻の部屋の壁を飾っていた布の一つでした。

こちらもCASAL社の2019年新作コレクションのうちの一点。

当時は木版でプリントしたのち、筆で手描きで、黄色や緑色を

足して仕上げていたそうです。

地の部分にも、細かい柄が施されていて、

どこかイギリスのプリント生地の趣もありますね。

生地質はやや薄手の中厚。

鳥さんたちもほどよい大きさで、使いやすい生地です。

そして、同じくCASAL社の人気ジュイ『モンソー公園』ヴェールクレールも

再入荷しています。

写真よりも、地の色はもう少しクリーム色で、柄の色はもう少し黄緑色です。

爽やかな印象の愛らしい生地、これからの季節にぴったりですね。

素敵な生地と出会うと、作りたい気持ちもアップ。

早く仕上がりが見たくて、作業の手もさくさく動きますね。

美しい生地をお届けして、そんなお手伝いができたらいいなと思っています。

今回ご紹介の生地も、本日6月30日(日)21時より、オンラインショップにて

販売いたします。

みなさまからのご注文を心よりお待ちしております~♪


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